助成金交付団体訪問録

ケダマの会の「地域猫お届け講座」を訪問しました

 7月20日(水)、キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター管理棟で開催された「地域猫お届け講座」を訪問しました。
 「ケダマの会」は、犬・猫にとってやさしい社会づくりを目指し、飼い主のいない犬や猫を保護し、適正な治療を施し、里親を探す等の活動を行っています。
 財団の助成金を活用して、希望者へ貸し出し用の動物保護機材の増設、TNR活動〈Trap(捕獲)→Neuter(避妊手術)→Return(元の場所へ戻す)〉の普及、支援者を集めるための啓発事業を実施されており、今回の「地域猫お届け講座」は普及啓発活動の一環として周南市で初めて開催されました。

ケダマの会1 参加者は約20人。講師は周南健康福祉センターの松本獣医師で、「地域猫」(※)とは何か、どのような取組か等を、パワーポイントを用いてわかりやすく説明されました。
 活動の主役は地域住民であり、ボランティアだけに負担をかけず、多くの住民を巻き込む工夫と理解を得るための働きかけが必要とのことです。参加者から質問も出て、興味や問題意識を持って参加され、学ばれた様子でした。

 2014年の調査によると、山口県内で殺処分された犬と猫は4,730匹で、都道府県で3番目に多い数だそうです。
 地域猫に関する理解はすぐには進まないと思いますが、不幸な犬・猫を減らすため、今後も地道な啓発活動やTNR活動を続けられることを期待しています。

※「地域猫」とは、「地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫」のことで、「地域猫活動」とは、地域住民が主体となって猫を適正に管理(エサやり、糞尿の始末、不妊去勢手術)し、数を増やさず一代限りの生を全うさせること

高齢社会をよくする下関女性の会(ホーモイ)の「第14回総会記念講演会」を訪問しました

 7月16日(土)、下関生涯学習プラザで開催された「第14回総会記念講演会 ”認知症の母から教わったこと”」を訪問しました。
 「高齢社会をよくする下関女性の会(ホーモイ)」は、少子高齢化の現実をしっかり見つめ、すべての人たちが自立し、共に支え合い、安心して生きられる市民社会の創造を目指している団体です。
 山口県は高齢化率が全国で4番目と高く、また、認知症認定者が下関市では約1万200人もおられるとのことです。
 認知症の方が自分らしい暮らしを続けることができる社会の実現や、認知症の方を介護する家族・介護者の不安を解消するためには、認知症をきちんと理解し、体験者の話を聞くことが大切であることから、漫画家の岡野雄一さんの講演会を開催されました。

ho-moi 参加者は約300人。チケットは完売で、購入できなかった人が何人も会場に来られていました。
 講師の岡野さんは、40歳の時に故郷の長崎に帰り、約6年、認知症のお母さんのお世話をされていましたが、症状の進行から施設に預けられたそうです。介護する方とされる方との適度な距離感、余裕を持った生活で介護をする等、絶妙な関係を保つことがお互いにとって最高だと話され、最後に認知症のお母さんのために作った曲を2曲弾き語りで披露されました。
 参加者の中には介護中の方もおられ、「体験談を聴くことができ良かった、大変なことや苦しいことばかりで何度も挫折しそうになったが、頑張らなくてよいという言葉に救われた」と感想を述べられました。

 認知症の問題は、いつ誰が直面するか分かりません。
 多様な人が地域の中で幸せに暮らしていくための情報を、これからも地域のみなさんに提供されることを期待しています。

フードバンク下関の設立総会及び記念講演会を訪問しました

foodbank1 6月12日(日)、下関市のしものせき環境みらい館で開催された「フードバンク下関 設立総会及び記念講演会」を訪問しました。
 「フードバンク下関」は、食品ロスをなくし、食を通じて地域で支え助け合う、元気な社会づくりを目指して、市内の食品関連企業や生産農家、個人などに、食品を寄贈してもらい、ひとり親家庭、児童養護施設、高齢者施設等支援を必要とされている方たちへ無償で提供する「フードバンク活動」実施のため、昨年12月に発足。この度、設立総会と「フードバンク活動」をPRするための記念講演会を開催されました。
 講演の講師は、3年前から活動されている「NPO法人フードバンク北九州 ライブアゲイン」理事長の原田昌樹さんです。
foodbank2 日本は、年間食品を5000万トン輸入し、1788万トン廃棄しています。うち、品質や安全性に問題がないのに642万トンが処分されています。その一方で、国民の貧困率は過去最悪の16.1%で「6人に1人が貧困」となっており、先進国の中でも最悪のレベルだそうです。
 フードバンク北九州では、『「もったいない」を「ありがとう」へ』をキーワードに、食品ロスの削減だけにとどまらず、生活困窮者への支援、災害食の改善等、多岐にわたる活動をされており、この活動が、環境面だけでなく人道的にも重要な活動であることを強調されていました。
 当会では、北九州の例を参考にして、これから本格的に活動をされるとのことです。活動の必要性をPRして賛同者を増やし、息長く活動されることを願っています。

明日を紡ぐ大地の会の「女流芸術家発表交流会」を訪問しました


daichinokai1 5月29日(日)、山口市の県立山口図書館レクチャールームで開催された「第3回女流芸術家発表交流会」を訪問しました。
 主催の「明日を紡ぐ大地の会」は、故郷ゆかりの文化人や出来事にスポットを当てて舞台化し、山口県への愛着や誇りを高めるとともに、地域の文化・芸術の底上げを目指して、地道な公演活動を行われています。
  今年度は会を結成して5年目の節目の年であり、多くの市民芸術家と連携して「故郷の心の活性化」に貢献したい、もう一回りグレードアップした文化活動としたいと大変意欲的です。
  この日は当団体の他、日本舞踊花柳流「むつみ会」、弥富竜神太鼓、パークール音楽企画の3団体が日頃の活動の成果を発表されました。また、会場の装飾はSAORI山口が協力されており、約150人の方が観覧されていました。
 手づくりの公演でしたが、芸術性が高く、郷土への誇りや愛着を感じることができ、情熱をもって活動されていることが伝わってきました。
 これからもいろいろな団体と連携・交流しながら、草の根の文化芸術活動を続けられることを期待しています。
 

おりづるの会の「わいわい小さな音楽会」を訪問しました

このページから平成28年度の助成事業の訪問記録です

oriduru 5月22日(日)、柳井市の柳井市文化会館で開催された「わいわい小さな音楽会」を訪問しました。
 主催の「おりづるの会」は、平成24年に会を発足され、翌年から毎年、音楽を通して地域の独居者や障がい者等との親睦やふれあいを図るため、高齢者や障害者が楽しく、リラックスして、なつかしい音楽を聞いたり、歌ったり、お互いに交流し合う機会となる音楽会を開催されています。


oriduru2 4回目となる今回は、地元の高校生のサックスやクラリネット演奏のほか、おりづるの会スタッフによるハンドベル、ゲストの「響胡」による二胡の演奏等のプログラムで構成されていました。
 会食や歓談の時間もたっぷり設けられ、お茶やお菓子を味わったり、みんなで和気藹々とおしゃべりをしたりして交流されており、参加者への温かい心遣いを感じられる、ほのぼのとした音楽会となっていました。
 子どもから高齢者まで50~60人の方が参加されており、やない市民活動センターの協力などで徐々に周知され、参加者も年々増加しているとのことです。
 地道な活動ですが、今後も素敵な音楽会を開催されるよう期待しています。

NPO法人やまぐち男女共同参画会議の「まちづくり政策アップセミナー」を訪問しました

 3月12日(土)、山口市のカリエンテ山口で開催された「まちづくり政策アップセミナー」を訪問しました。
 主催の「NPO法人やまぐち男女共同参画会議」は、男女が社会の対等なパートナーとして、あらゆる分野に共に参画し、共に責任を分かち合う、男女共同参画社会の実現をめざして、啓発活動や研究会等の開催、情報交換、情報発信等の事業を実施されています。
 設立から35周年の節目に当たり、これまでの取組や足跡の歴史を振り返り、新たなあゆみに繋げ、更に次代に継承していくため、記念誌の編集・発行をされました。

danzyokyoudou この日は、活用セミナーの一環として、ゲストスピーカーの山口大学経済学部教授の富本幾文さんが「海外から見た日本のジェンダー」を説明され、その後3人のパネリストが、「どう繋ぎ、活かす男女共同参画のあゆみ」をテーマに、日々の生活や仕事・活動の中で感じたことや自らの体験を元に語られました。
 参加者は約40人で、参加者からも体験等について活発な発言がありました。
 参加者の男女共同参画への意識は高く、35周年にふさわしいハイレベルの内容で、理解も進んだものと思われます。
 今後も男女共同参画推進のために、継続されることを期待しています。
 

上宇部学び舎(まなび~や)の閉講式に訪問しました

 3月15日(火)、宇部市の上宇部中学校で開催された「まなびーや閉講式」を訪問しました。
 主催の「上宇部学び舎(まなびーや)」は、まちの活性化を図るため、地域住民が互いのよさに気づき、協働できるきっかけづくりの場として、月1回のペースで10回シリーズの学習会や交流会を開催されています。
 「座学を通して学んだことを、実践を通して地域に反映することで、地域力を高める」ことを目的に、まさに「人づくり」を「地域づくり」に結び付けた事業です。

manabiya この日は地域の人を中心に約40人が参加されていました。上宇部中学校で「授業参加」と「安全でおいしい学校給食の試食」が行われた後、上宇部ふれあいセンターの赤田館長による、「社会教育の必要性」と題した、高齢者などの社会参加等についての講演がありました。
 また、振り返りとして、これまでの学習会や交流会等の記録上映があり、映し出される参加者のみなさんの様子を見て、一年間の様々な学びが非常に充実したものであったことが伺えました。

 最後は「来年度の活動をさらに充実させていきたい」と締めくくられ、今後も地域住民の学び舎がさらに発展し、地域の学習の場として継続されることを期待しています。

NPO法人岩国子ども劇場のオペラシアター公演を訪問しました!

 3月5日(土)、岩国市のシンフォニア岩国多目的ホールで開催された岩国子ども劇場設立42周年記念公演「こどもに夢を!たくましく豊かな創造性を!オペラシアターこんにゃく座『ロはロボットのロ』」を訪問しました。
 主催の「NPO法人岩国子ども劇場」は、人と人とのつながりを大切にすることを目的に、舞台鑑賞や異年齢集団との活動を通して「人や自然とふれあう場」を地域の子ども達に提供している団体で、一年間の締めくくりに、こんにゃく座を招いた公演を開催されました。

iwakuni 当団体は、「舞台を観て終わり・・・」ではなく、この舞台公演を軸に、ロボットづくり、オペラについての学習、劇の挿入歌を合唱する等の数回のワークショップを取り入れ、一年間の活動の中で、子ども達が深く文化芸術を楽しみ、学ぶことができるよう工夫されており、この公演は、「自分にとって大切なものを守るために頑張ろう」という勇気をもらえるような内容です。
 これまでのワークショップで学んだ知識や経験が子ども達の中に息づいており、身を乗り出したり、手を振ったり、感情豊かに鑑賞している姿が印象的でした。
 公演終了後、感想をや思いを語る場を設けられたとのことで、活動を通して、芸術の楽しさや素晴らしさが子ども達の心に刻まれたことと思います。

 会では、「地域の中で芸術活動等を続けて来られた方達がワークショップを通してつながったことも大きな成果の一つ」と考えられており、今後もいろいろな団体と交流、協働しながら、地域の中で文化芸術の芽を育まれることを期待しています。

草莽塾やまぐち準備委員会のNPOマーケティング講座を訪問しました!

 2月6日(土)、萩市の萩博物館で開催された「ミッション達成力を上げる!NPOマーケティング講座」を訪問しました。
 主催の「草莽塾やまぐち準備委員会」は、NPOの組織力や経営力を高めることを目的に、今年度立ち上げられた団体で、県内の数団体が協働して運営されています。
 国内におけるNPOマーケティングの草分けである長浜洋二氏(株式会社Pablico 代表取締役)を招いて、周南市・宇部市・萩市・山口市の4か所で研修会を開催されたので、3回目となる萩会場を訪問しました。

soumouzyuku 受講者は県北部の県民活動支援機関のスタッフや地域おこし協力隊の若者らを中心に約20人でした。
 長浜さんは、「NPOが活動するためには社会に広く共感を得る必要があるが、日頃の活動ばかりに目が向きがちで、活動の『成果』を公表していないところが問題」であり、まずは社会的認知度を上げていくため、マーケティングの手法を用いて、成果や達成率を具体的に表されました。
 約4時間の講座の後受講者は、課題解決シートを用いたワークショップを約1時間行い、活動を見直し、課題やニーズを把握しながら到達地点を定め、戦略的に計画を立てていく手法を学びました。

 新たな視点で各自の団体や活動について見直すことができ、活動の価値について改めて考えるきっかけとなりました。
 今は「準備委員会」ですが、今後、本格的に「草莽塾」を組織されるそうです。引き続きNPOの組織力向上につながる講座の開催を期待しています。

岩国往来まちづくり協議会の和紙紙漉き作業を訪問しました!

 1月30日(土)、岩国市の旧長谷小学校で開催された、和紙紙漉き作業を訪問しました。
 主催の「岩国往来まちづくり協議会」は、岩国往来を復元し、街道沿いの地域の歴史、文化、自然等の地域資源を活用した魅力あるまちづくりを行い、地域を活性化することを目的に活動されています。
 平成22年に、自治会や美和中学校と協働して、美和町長谷地区の岩国往来沿いに三椏(みつまた)100本を植樹し、「長谷三椏散歩道」を整備されました。
 この三椏を活用して卒業証書を作るため、今回、美和中学校の3年生23人と一緒に和紙づくりが行われました。

iwakuniourai 作業は、木枠に紙料(三椏・こうぞ・トロロアオイをブレンドしたもの)をすくい、水分を吸い取った後、木枠から和紙を外し、台に置いて乾燥させます。
 丁寧にやらないと仕上がりが悪くなるため、特に木枠に紙料を流し込む際は何度もやり直しとなり、生徒のみなさんはとまどいながらも楽しそうに作業していました。会の方もイキイキと生徒との交流を楽しまれていました。
 この和紙は、1週間後にアイロンをかけて完成となります。3月の卒業式では、自分が漉いた手作りの素敵な卒業証書が手渡してもらえるそうです。

 会にとって、この和紙づくりは初めての取組で、試行錯誤しながら進められてきたそうです。
 今回の体験が生徒の心に残り、将来、地域で活動をつないでくれることを願い、これからも様々な企画に取り組んでいかれるとのことです。世代をつないだ息の長い活動となることを期待しています。